アクセス解析で直帰率が高いページの原因と改善のための5つのポイント

2015.05.30

WEBサイトにおける直帰とは、サイトにアクセスして最初に開いた1Pだけしか閲覧せずにそのまま閲覧を終了してしまう事を指します。

アクセス解析で直帰率が高いページは、せっかくサイトを訪問したユーザーがすぐに帰ってしまう状態なので改善が必要となります。

直帰率が高いことには当然原因がある訳ですが、分析の専門知識を持っていないと中々原因の特定は難しいもの。当記事では直帰率が高い原因の特定方法と、改善のための具体的な施策についてご紹介致します。

 

ページの直帰率が高い場合に最初にチェックすること

一般的にアクセス解析の直帰率が高い場合、ページにアクセスしたユーザーのニーズとコンテンツがマッチしていない(ユーザーの期待に応えられていない)事がほとんどです。ただ、それ以外が理由のケースや、そこまで深刻になる程の問題では無かったというケースも有りますので、まずは以下の内容をチェックをしてみてください。

 

直帰率は60%がボーダーライン

一般的には直帰率が60%を超えると、少し問題があると考えられています。まずは直帰率が60%を越えているのか?について確認してみて下さい。

 

他ページの状況もCheck!

直帰率が高いのは、該当ページだけなのか?それ以外のページも全体的に高いのか?についてもチェックしてみて下さい。サイト全体の問題なのか、特定のページだけの問題なのかは早めにチェックをしておく必要があります。

 

ページの滞在時間をCheck!

直帰率が高いページの平均滞在時間を確認してみて下さい。一般的に2分以上あれば合格点と言われています。もし2分を越えているようであれば、しっかり内容は読んで貰えているのでコンテンツがユーザーのニーズを満たせていないという訳でないと考えられます。

滞在時間が1分、30秒を切っていたら、これはもう完全に問題です。

 

ページの離脱率をCheck!

直帰率が高くても、ページ自体の離脱率は高くない場合があります。この場合、該当ページから閲覧を開始したユーザーの直帰率は高いものの、サイト内の別ページから流入したユーザーは離脱せずに次のページに進んでいるため、コンテンツそのものが悪いという訳ではないと考えられます。直帰率と同様に離脱率も高いという場合は完全に問題有りです。

 

直帰率が高い原因。よくある3つのケース

ユーザーニーズにコンテンツ内容がマッチしていない

これが一番問題ですが、ページにアクセスしたユーザーが持っているニーズにページの内容がマッチしていないために、期待はずれという感じでページ遷移をせずに閲覧をやめてしまうパターンです。

直帰率に加え、平均滞在時間も短い場合はこの原因である可能性が高いです。

 

そのページの内容だけで自己完結。満足してしまっている

1ページの情報量が多いお役立ち情報の提供型ページに多いのですが、その1ページを読み込むだけでユーザーが知りたい情報を取得したり、満足して帰って行ってしまうというケースです。

直帰率は高いけど、平均滞在時間はそこそこある。という場合、この原因の可能性も高いです。

 

サービス提供エリア外のアクセスが多い場合

これは該当ページではなく、サイト全体のユーザー属性をチェックする必要があるのですが、地域特化型の商品・サービスを提供している場合、他の都道府県などサービス提供エリア対象外からのアクセスが多いと、直帰率が高くなる傾向があります。

たまたま検索エンジンでヒットしてサイトを表示したけど、対象エリア外だったので、ページを閉じてしまうというケースはよく有ります。

他のエリアからもアクセスが集まるということは、検索エンジンがサイト・ページを評価している証拠ですので、このケースではそこまで深刻に悩む必要はありません。

 

直帰率が高いページの5つの改善方法

方法1:訪問キーワードから読み取れるユーザーニーズに沿ってコンテンツを充実

来訪キーワードから、ページを訪問しているユーザーがどのような期待を持ってページを閲覧しているのかを分析し、ユーザーの期待に応えるために必要な情報を追加しコンテンツを充実させます。

ページ調整後、さらに一定期間のデータを集計し、直帰率が改善されているかを確認。この流れを繰り返して徐々に直帰率を改善していきます。最もシンプルな調整方法ですね。

 

方法2:他ページへのリンク導線を強化

直帰率が高いという事は、他のページに遷移していないという事です。該当ページと関連性が深かったり、来訪ユーザーのニーズにマッチすると推測できるページへのリンクを設置し、サイト回遊の導線を強化する事で直帰率を改善する事が可能です。関連記事や、人気記事の紹介リンクも有効です。

 

方法3:ページ導入部分のアイキャッチ、キャッチコピーの見直し

平均滞在時間が極端に短い場合は、ページを離脱するまでの判断の時間が短いため、ページのなるべく上部での位置を見直しする事が重要です。

アイキャッチ画像をより興味の引くイメージにしたり、タイトルや冒頭のキャッチコピー等の見直しを図ります。

キャッチコピーの工夫で直帰率、離脱率が大きく改善することもありますので、色々と試行錯誤してみて下さい。

 

方法4:期待感の演出・情報の奥深さを見せる

充実した情報を掲載してるページの場合、訪問したページの内容で知りたい情報を取得し、満足してサイトを離脱するケースもあります。このようなユーザーは、より多くのページを閲覧してもらう事で、信頼度を高め、見込顧客に育てていける可能性を持っています。

該当ページの内容をさらに深く理解するためには、このページを読む必要がある等、事例や具体例、興味をひきやすい情報を掲載し、さらに価値のある情報を取得できると期待させる必要があります。

 

方法5:割りきって早めに人気ページに誘導

アクセス数は多いのに直帰率が高く平均滞在時間が短いというページの場合、割りきってページの早い段階で人気ページへの誘導を行う要素を入れてしまうのも有りです。

直帰率や離脱率が改善されたとしても、その結果として申込みや問い合わせ等の成果に繋がらないと意味がありません。また最終的な成果に貢献するページというのは一部の人気ページや主要ページに偏っている事がほとんどです。

アクセス数はある訳ですから、そのページをじっくり読んでもらう事に固執せず、アクセスをより成果の要となる重要なページの誘導に活用してしまうという割り切り方をするのも賢い方法だと思います。

これは改善方法とは少し違いますね(笑)

 

まとめ

直帰率が60%を超えていればページに問題があるという事は、一概には言えません。離脱率や平均滞在時間、サービス対象外エリアからアクセス比率などのデータと合わせて、状況を分析する事が重要です。

全てのページの直帰率にシビアになる必要はなく、まずは主要ページや、成果を上げるために重要なポイントとなるページ等、そのページの直帰率を改善する事が、サイト全体や、最終的な成果に影響をおよぼすと判断できるページから優先的に改善を行うのが効率的な方法です。

 

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