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「リード獲得→オンライン商談」は万能に非ず。月額課金と単発商材で異なる最適なクロージングフローとは?

「リード獲得→オンライン商談」は万能に非ず。月額課金と単発商材で異なる最適なクロージングフローとは?

「リード獲得→オンライン商談」はもはや常識…でも成果が出ない?

多くの企業が「リード獲得後、オンライン商談で提案し、クロージングする」というフローを採用しています。
とくにSaaSやBtoBサービスでは、このプロセスがテンプレ化し、MA(マーケティングオートメーション)やCRMとの連携で効率化も進んでいます。

しかし実際には、「リードは取れているのに売れない」「商談は入るが受注率が低い」といった悩みを抱える事業者も少なくありません。

なぜ同じフローでも成果に差が出るのか?
それは、「商材の特性に合っていない導線」を無理にあてはめているからです。

クロージングまでの流れは商材の“形態”で変えるべき

商品やサービスは「月額継続型」か「単発販売型」かによって、成約に至るまでの最適な流れ(プロセス)がまったく異なります。

それぞれにおいて、見込み顧客が抱く疑問・不安・比較軸が違うため、「いつ・どこで・何を伝えるか」も変えるべきなのです。

【1】月額課金サービスに向く「リード→オンライン商談→クロージング」の型

SaaSやWebツール、BtoBの業務改善サービスなど、継続利用・月次課金が前提の商材では、「リード獲得→商談→成約」の直線的な流れが合致しやすいです。

▶ このタイプの特徴

  • 顧客はある程度課題を認識している
  • サービス内容が比較されやすい
  • 長期利用前提のため、「理解・納得・信頼」が重要
  • クロージング後もサポート・継続率が問われる

▶ 適した導線の一例

  1. 無料ホワイトペーパー/比較資料で興味喚起
  2. フォーム経由でリード獲得
  3. オンライン商談で課題ヒアリング+デモ提案
  4. 必要に応じてトライアル、契約クロージング

この流れでは、「導入ハードルをいかに下げ、迷いなく決断してもらうか」が重要なため、ナーチャリング(教育・理解の醸成)デモ体験が鍵になります。

後編では、これと対照的な「単発商材」における導線設計と、「先に価値提供してから売る」戦略の有効性について解説します。

【2】単発商材に向く「リード→価値提供→相談→クロージング」の型

一方で、撮影サービス・研修・制作・講座・セミナーなどの単発販売型・スポット商材では、オンライン商談にすぐ進む導線だと、成約に結びつかないケースが多々あります。

なぜなら、顧客自身が「自分の課題が何かをまだ言語化できていない」ことが多く、商談でいきなり提案を受けても響かないからです。

▶ このタイプの特徴

  • 潜在層が多く「必要性」に気づいていない場合もある
  • 比較検討よりも「納得感」「信頼」「共感」が鍵
  • カスタマイズ性が高く、ヒアリングや理解が必要
  • 価格よりも「自分にとって価値があるか」で判断される

▶ 適した導線の一例

  1. リード獲得(無料PDF・診断・プレゼントなど)
  2. 価値提供(動画・ミニ講座・コラム・無料相談会)
  3. 理解・共感を醸成し、「自分の課題」に気づいてもらう
  4. 相談→ヒアリング→最適な提案→成約

このモデルでは、リード後に「先に価値を提供する」ことがカギになります。
無料コンテンツや簡易体験を通じて、顧客が自分の中で「課題を自覚」した瞬間が、最も成約に近いタイミングです。

導線設計の比較:月額課金 vs 単発商材

項目 月額課金型 単発商材型
顧客の状態 課題を明確に把握 課題を曖昧に感じている
意思決定要因 比較・納得・ROI 信頼・共感・自己理解
商談前に必要なもの デモ・実績・スペック 価値提供・事例・ストーリー
適した導線 リード → 商談 → 成約 リード → 価値提供 → 相談 → 成約

まとめ|「リードの先」を設計できる企業が成果を出す

「リード獲得=ゴール」ではなく、そこからどのような動線で“納得”と“信頼”を築くかが、成約率を左右します。

すべての商材に「オンライン商談」が合うわけではありません。特に、課題自覚の浅い層に対しては、いきなり売らず“理解の土台”を作る導線こそが、最も効果的なセールスになります。

商材の特性に応じた導線設計を見直すことで、反応はそのままでも、成約率が劇的に変わる──その可能性をぜひ検討してみてください。

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