リスティング広告の成果が出ない！LP（ランディングページ）に原因がある場合も

はじめに結論：LPの完成度が成果を左右する

リスティング広告を出稿しているのに「なかなか成果が出ない」「アクセスはあるけど問い合わせが来ない」と悩むケースは少なくありません。その原因が、広告文やキーワード選定だけでなく、リンク先であるLP（ランディングページ）にあることも非常に多いのです。

広告のクリックはあくまで「入口」であり、最終的に成果（問い合わせ・購入など）につながるかどうかはLPの完成度にかかっているといっても過言ではありません。

ありがちな失敗例が、広告の訴求内容とLPの内容が噛み合っていないケースです。たとえば、「女性専用のダイエットジム」と訴求しておきながら、リンク先には男女兼用のサービスが混在していたり、詳細な説明がなかったりすると、ユーザーは「思っていたのと違う」と感じて離脱します。

広告とLPの整合性を意識し、「このLPは自分のためのページだ」と思わせることが、コンバージョン率アップの鍵となります。

ユーザーは広告をクリックしてLPを開いた瞬間、数秒以内に「ここに答えがありそうか」を直感で判断します。そのため、ファーストビュー（最初に見える範囲）で伝えるべき情報が明確でないと、即座に離脱されてしまいます。

・誰向けのサービスなのか
・どんな悩みをどう解決してくれるのか
・どんな実績・強みがあるのか

これらの要素が一目で伝わる設計になっているかを見直す必要があります。

「申し込み」「問い合わせ」「資料請求」など、ユーザーにしてほしい行動を明確に示す導線（CTA）が目立たない、または配置が悪いというケースも多く見られます。

CTAボタンが画面の下部にしかなく、スクロールしないと見えない位置にある、またはボタンの文言が「送信」や「申し込み」など曖昧で分かりづらいといった設計では、ユーザーは迷って離脱してしまいます。

CTAは複数配置し、ページ途中にも自然に差し込むのが効果的です。

LPに「誰が提供しているサービスなのか」が不透明だと、ユーザーは不安を感じます。代表者の顔写真、所在地、運営歴、ユーザーレビュー、受賞歴、掲載実績などは信頼性を補完する重要な要素です。

また、「よくある質問（FAQ）」なども設けておくことで、不安解消→行動促進につながりやすくなります。競合と差をつけるには、安心感の設計が必須です。

読み込みが遅い、表示が崩れているといったUI/UXの不備は致命的です。特にスマートフォンでの閲覧が8割以上を占める業種も多く、スマホでの見やすさや操作性は最重要ポイントです。

ページの表示スピードをGoogle PageSpeed Insightsなどで確認し、表示速度の改善やモバイルフレンドリーな設計を行うことが必須です。

LPの最適化は「作って終わり」ではなく、運用しながら改善していくものです。ボタンの色、配置、キャッチコピー、構成などを変えながら、どのパターンが成果に直結するかを検証することが重要です。

こうしたA/Bテストを行っていない場合、成果の出ない設計に気づかず、機会損失を起こしている可能性があります。

リスティング広告で成果が出ないとき、つい広告文やキーワードばかりに目が行きがちですが、本質的にはLPの出来が成果を大きく左右します。広告とLPの連動、ユーザー目線の導線設計、信頼性の可視化、モバイル対応、A/Bテストなど、LPを総合的に設計・運用していくことが成果につながる鍵です。

あなたのLPは、ユーザーの期待に応える設計になっていますか？