古くて放置されたホームページもSEO資産です|ドメインは捨てずにリニューアルを!
はじめに:「もうこのサイト古いから…」は、もったいない!
長年放置していたホームページ、更新していないブログ、サービスが変わってしまった事業サイト……。
「もうこれ、いっそ捨てて、新規ドメインにしちゃおうか?」と思っていませんか?
実は、その“古いサイト”にもSEO上の大きな価値(=ドメイン資産)が眠っています。
むしろ、新規ドメインを取得してゼロから立ち上げるより、過去のドメインを活用してリニューアルする方が、SEOでは圧倒的に有利なのです。
本記事では、古くて放置されたサイトがなぜ資産なのか、どのようにリニューアルすれば検索評価を高められるのかを解説します。
古いドメインには“時間”という最大の信用が蓄積されている
Googleは、ドメインの「年齢」や「過去の実績」も検索評価の一部として見ています。
これは“ドメインオーソリティ(DA)”と呼ばれ、新規ドメインにはない強みです。
たとえ更新が止まっていても、長年インデックスされ続けているドメインは、Googleのクロールリストに残りやすく、再評価の対象にもなりやすい傾向があります。
つまり、古いサイト=ゼロからのスタートではなく、「下地のあるSEO再開」ができる可能性があるということです。
実はリンクが残っているかも?被リンク資産を見直そう
過去にプレスリリースを出した、メディアに掲載された、ポータルサイトから紹介された──そういった実績があるサイトなら、今もどこかに外部リンクが残っているかもしれません。
無料ツールやSearch Consoleを使って被リンクを調べてみましょう。
仮にリンクが残っていたら、それは貴重なSEOブースト材料。新しいサイトでは得られない大きなメリットです。
リニューアル後も同じURLを使うか、リダイレクトを適切に設置することで、その価値を最大限引き継げます。
リニューアル時に気をつけたい3つのSEO視点
古いサイトを活かしてリニューアルする場合、SEO評価を引き継ぐための“設計”が重要になります。特に以下の3点には注意してください。
- ① URL構造の見直しは慎重に:
URLが変わる場合は、必ず301リダイレクトを設定し、旧ページの評価を引き継ぎましょう。 - ② 既存のインデックス状況を確認:
Search Consoleで、インデックスされているページやクロールエラーを事前に把握しておくと、再構築時の漏れを防げます。 - ③ 新しいコンテンツの設計と構造:
「過去のコンテンツを活かす」+「新しいユーザーニーズを満たす構成」に再設計することで、Googleにも“価値ある更新”として評価されやすくなります。
やってはいけない!よくある失敗パターン
リニューアルでよくあるのが、「古いサイトを消して、新しいドメインで新規公開」というパターン。これはSEO評価を完全にゼロに戻す行為です。
また、リダイレクトの設定をしないまま旧ページを放置したり、URL構造を大幅に変えてしまうことで、これまで蓄積された評価や被リンクの力を失うことになります。
「リニューアル=見た目の刷新」ではなく、内部構造とSEO資産の継承を意識した設計が必要です。
まとめ:古い=不要ではなく、再活用こそが最適解
「古いから使えない」「更新してないから価値がない」──そんな風に思っていたホームページも、実はSEO資産の塊かもしれません。
ドメイン年齢、残っている被リンク、インデックス状況など、長年積み上げた履歴には、新規サイトにはない強みがあります。
捨てる前に、まず“活かす選択”を。
古くても正しく手を入れれば、ホームページはまだまだ集客装置として復活できます。