SEO無料診断でよくある改善点7選|「欠陥住宅」のままでは検索順位は上がらない!
はじめに:いくらリフォームしても、基礎が弱ければ崩れます
「SEO対策をしたいんですが、うちのサイトってどうなんですか?」
そんなご相談を受けて、無料診断を実施すると、実に多くのサイトが“欠陥住宅”のような状態であることに気づかされます。
パッと見はキレイでも、土台が歪んでいたり、構造がバラバラだったり、肝心の部屋(コンテンツ)がスカスカだったり──。
そんな状態では、どれだけ「装飾」や「リフォーム(デザイン)」に力を入れても、Googleには評価されません。
本記事では、SEO無料診断で実際によく見つかる「よくある改善点」を5つに厳選し、なぜそれが問題なのか、どう対処すべきかを具体的に解説します。
1. ページ速度が遅い
ページの読み込みが遅いと、ユーザーはすぐに離脱します。
それだけでなく、Googleのコアウェブバイタル(Core Web Vitals)でも速度は評価対象になっており、SEOにも直接影響します。
特にスマホ表示で画像が重すぎたり、不要なJavaScriptを読み込んでいたりすると、速度スコアは大きく下がります。
LCP(Largest Contentful Paint)などの指標を意識して、画像のWebP化や遅延読み込み(lazy load)、CSS・JSの最適化などで改善を図りましょう。
2. URL構造がバラバラで、情報発信がツリー構造になっていない
ブログやコラムなど、情報発信系コンテンツがある場合、そのカテゴリや階層構造がURLに表れていないと、Googleから「構造化されていないサイト」と見なされることがあります。
例えば、「example.com/blog/seo/~」のように、カテゴリ>記事という構造が見えるURL設計にしておくと、検索エンジンにもユーザーにも優しくなります。
また、パンくずリストや内部リンクの構造もこれに合わせて最適化することで、サイト全体の“意味的な構造”が伝わりやすくなります。
3. 記事コンテンツが検索エンジンに強い構成で書かれていない
見た目だけ整っていても、見出し(h2・h3)や構成が整理されていない記事は、SEOでは不利です。
特に「検索意図に沿った構成」になっていない記事は、Googleにとっても“何について書かれているか”が伝わらず、評価されにくい傾向にあります。
対策としては:
- キーワードに対してユーザーが求める情報を先に書く
- FAQや比較、メリット・デメリットなど、網羅性を意識する
- 見出しの階層を論理的に整理する
文章力よりも「構造と意図」のほうがSEOでは重要なのです。
4. 事例紹介やギャラリーなど、文字量の少ないページが大量にある
「施工事例」「フォトギャラリー」「導入実績」など、画像中心のページが多いサイトでは、テキスト情報が不足して検索評価されにくいという問題があります。
このようなページが大量にインデックスされていると、サイト全体の品質スコアが下がる可能性もあります。
対策としては:
- 事例ごとに“お客様の声”や“導入の背景”などを追加して、文章ボリュームを増やす
- ジャンルやカテゴリごとに一覧ページを作り、1記事にまとめる
- 重複性の高いページはnoindex設定する
5. サイト全体の文字ボリュームが足りていない
「全体的にページはあるけど、1ページあたりの情報量が少ない」──これは非常によくある指摘です。
特にトップページが短く、内部リンクも少ないと、Googleにサイト全体の専門性や深さが伝わりません。
対策としては:
- トップページやカテゴリページに「概要・特徴・流れ・FAQ」などをしっかり書く
- 主要ページにコラムや関連記事をリンクする
- ナビゲーションの見直しで回遊性も強化
サイトは“家全体”。1ページ1ページのボリュームは、壁の厚みです。薄すぎると崩れやすくなります。
6. タグ・アーカイブ・検索結果ページが大量にインデックスされている
WordPressなどCMSを使っているサイトでは、タグ・年月別・検索結果などの自動生成ページがインデックスされてしまっていることが多々あります。
これらは基本的にnoindex対象とし、本来評価されるべき記事やサービスページへの集中を図るべきです。
特にタグアーカイブは、記事と内容が重複しやすいため、サイト全体の評価を分散・低下させる原因になります。
7. モバイルファーストの設計ができていない
現在のGoogleの評価基準は「モバイルファーストインデックス」が基本です。
つまり、スマホでどう見えるか=サイトの評価に直結しています。
しかし、今でも以下のような課題を抱えたままのサイトは意外と多く存在します。
- PC版のデザインだけで構築されていて、スマホで見ると文字が小さい
- スマホ表示でボタンが押しにくい、メニューが崩れる
- レスポンシブではあるが、UX(使いやすさ)が考慮されていない
これらは直帰率や滞在時間にも影響し、間接的にSEOにマイナスとなります。
特にBtoCのサイトでは、ユーザーの7〜9割がスマホから訪問するケースもあり、モバイル最適化は絶対に無視できません。
まとめ:「基礎構造」の整備が最優先
SEOで結果を出すには、被リンクやAI対策のような“外側の装飾”よりも、まず「土台(構造)」「壁(情報量)」「導線(内部リンク)」の見直しが最重要です。
今の順位が上がらない原因は、決して記事の出来栄えだけではないかもしれません。
ぜひこの記事を参考に、サイト全体を“住みやすくて丈夫な家”にするつもりで整備してみてください。
SEOの本質は「誰のために、どう届けるか」。その第一歩が、欠陥住宅からの脱却です。