【SEOの意外な盲点】記事コンテンツばかりに注力して、基本ページが弱いのは本末転倒です
はじめに
オウンドメディアやSEOブログに注力して、「記事数は100本以上あるのに、問い合わせがまったく来ない」
そんな悩みを抱える企業・店舗は少なくありません。
その原因は、記事の内容ではなく、“基本情報の弱さ”にあるかもしれません。
本記事では、記事コンテンツと同じくらい重要な“基本ページ”の役割と、見落とされがちなコンテンツの例、そして改善のポイントについて詳しく解説していきます。
記事コンテンツに注力するのは正しい。けれど…
検索流入を増やすために記事を継続的に発信するのは、確かに正しい戦略です。
記事は検索キーワードとの接点を増やし、潜在的な顧客を集める「入口」として有効に機能します。
しかし、いくら検索で人を集めても、その後の「問い合わせ」や「購入」に至る導線が整っていなければ意味がありません。
“集客コンテンツ”は充実しているのに、“信頼・比較・検討の判断材料”が欠けていると、ユーザーは不安になり、離脱してしまうのです。
集客記事とコンバージョン導線は別物
よくあるのが、記事には目次・画像・見出しなどを丁寧に作っているのに、サービス案内ページや会社概要は1枚の簡素なLPのみという状態です。
ユーザーは「ちゃんとした会社か」「価格感は?」「具体的に何ができるのか」を確認できず、そこで比較検討の選択肢から外されてしまうのです。
基本コンテンツが整っていてこそ、記事が活きる
記事コンテンツでユーザーが興味を持ったとき、次に見るのが「この会社(店舗)ってどんなところ?」という情報です。
以下のような基本ページ・説明コンテンツが整っていないと、信頼を得るのが難しくなります。
- 会社概要・代表者プロフィール・所在地の明示
- サービスの詳細・提供範囲・実施の流れ
- 料金・見積もり・キャンセルポリシー
- よくある質問(FAQ)・過去の実績・お客様の声
- 問い合わせフォーム・LINE連携・電話受付時間の明示
記事がどれだけ読まれても、最終的に信頼され、選ばれるのは「企業・サービスとしての安心感」です。
Web上でどれだけ魅力的なことを言っても、誰がやっていて、どういうルールでサービス提供しているかが明確になっていないと、ユーザーは申し込みに進めません。
“想定される不安”を先回りして取り除く
特に、サービス購入前の心理的不安を解消することはコンバージョン向上に直結します。
「この会社って大丈夫?」「もし失敗したら?」「追加料金は?」といった不安は、基本ページで丁寧に説明することで大きく軽減されます。
意外と忘れられる“信頼性を高める”ページ
特に、以下のような信頼性・安全性・透明性を高めるコンテンツは、BtoCサービスや医療・士業・教育系のWebサイトにおいて非常に重要です。
- 利用規約・キャンセル規定・返品ポリシー
- プライバシーポリシー・個人情報の取り扱い
- 安全への取り組み(感染症対策、データ管理など)
- 保有資格・行政認可・監修者プロフィール
- 特定商取引法に基づく表記(通販・サービス提供の場合)
これらの情報が不足していると、「ちょっと不安…」「なんとなく怪しい」という印象を与えてしまい、せっかく記事に共感した読者が申し込み寸前で離脱する原因になります。
改善に向けた3つのステップ
1. サイトマップの棚卸しをする
まずは現状のWebサイトで、「サービス・信頼性・問い合わせ」に関する情報がきちんと揃っているかを洗い出してみましょう。
「記事は大量にあるが、料金説明や申込み方法のページがない」などの偏りに気づけるはずです。
2. ユーザー視点の導線設計を見直す
記事を読み終えたユーザーが、「次に何をすればいいか分からない」と感じていないか確認しましょう。
記事→サービス紹介→料金・申込→問い合わせといった自然な流れが導けているかが鍵です。
3. 不安を打ち消すQ&Aや規定・利用ガイドを用意する
「初めてでも大丈夫?」「キャンセルはできる?」「返金対応はあるの?」
こうした疑問に先回りして答えるQ&Aや、ご利用ガイド・契約ルールのページを整備しておくことで、ユーザーの不安を取り除き、問い合わせや申し込みの後押しにつながります。
まとめ|“集める記事”と“選ばれる土台”の両立を
SEO記事は「集める力」に優れていますが、「選ばれる力」は基本ページの役割です。
どちらか一方だけでは不十分で、両方が揃ってはじめて、成果につながるWebサイトになります。
いま一度、記事ばかりに偏っていないか。
あなたのサイトに「信頼を裏付ける情報」「選ばれるための要素」が揃っているか、点検してみてください。