SEOにマイナス・逆効果!?Search Consoleに登録すべきページ・noindexにすべきページの見極め方
はじめに:すべてのページをインデックス登録=正解ではない
SEOの対策として「とにかくページ数を増やす」「すべてインデックスさせる」ことに力を入れている方も少なくありません。
しかし、Googleに登録させるべきページと、むしろ登録させないほうが良いページ(=noindexにすべきページ)があるのをご存じでしょうか?
無差別にインデックスを許可してしまうと、サイト全体の評価を下げる要因になってしまうこともあります。
本記事では、Search Consoleでのインデックス戦略を見直すために、「登録すべきページ」と「noindexにすべきページ」の見極め方を解説していきます。
すごく単純な話「あなたのサイトは何ページですか?」
SEOの話をする前に、一度冷静に考えてみてください。
「あなたのサイトは、全部で何ページありますか?」
例えば、以下のような構成の場合を見てみましょう:
- TOPページ:1ページ
- 会社案内、サービス紹介、問い合わせなどの固定ページ:14ページ
- ブログカテゴリ:3つ
- 記事数:20記事
この場合、明確に人がアクセスする目的で作られたページ数は単純計算で38ページ程度です(カテゴリTOPページを含む)。
ところが、Search ConsoleでインデックスされているURL数が150ページと表示されていたら、どうでしょうか?
これは、WordPressなどのCMSでよくあるケースです。
実は以下のような「システムが自動生成するページ」までインデックスされてしまっている可能性があります。
- タグ一覧ページ(tag archive)
- 年月アーカイブ(2025年5月など)
- 著者アーカイブページ
- カテゴリページの2ページ目・3ページ目(/page/2 など)
- 検索結果ページ(?s=〇〇)
こうしたページは、ユーザーの役に立たない、もしくはオリジナル性に乏しいものが多く、Googleに大量インデックスされることでサイト全体の評価を下げるリスクがあります。
上記の例で言えば、38ページが正しくインデックスされていれば十分です。
むしろ、残りの差分112ページのほうがリスク要因となる可能性があり、「余計なページが勝手に評価を下げていないか」という視点が重要になります。
プロのSEO担当者であれば、Search ConsoleやXMLサイトマップを見て、インデックスされるべきページ数と、実際の登録ページ数の乖離に敏感です。
この数字のギャップこそ、SEO上の「見えない損失」の入り口かもしれません。
なぜ「noindex」の設計がSEOに重要なのか?
Googleはサイト全体の品質を評価しています。
つまり、品質の低いページや不要なページが多いと、それが“足を引っ張る”可能性があるということです。
また、Googleのクローラには「クロールバジェット(=巡回の上限)」という概念があり、不要なページをクロールさせ続けると、本当に重要なページのインデックスが遅れることすらあります。
だからこそ、noindexを適切に使って「検索に出すべきではないページ」を除外することが、結果的にSEO強化に繋がるのです。
インデックスすべきページの特徴
以下のようなページは、Search Consoleでしっかりインデックスされているか確認し、必要であれば「インデックスリクエスト」も検討しましょう。
- 検索流入を見込める記事(キーワードを意識したコラムやノウハウ)
- 商品やサービスの紹介ページ
- カテゴリやタグページの中でも情報価値が高いもの
- アクセス分析・CVポイントになる重要なLP
=検索ユーザーが訪れたときに価値を感じ、サイトの目的に貢献するページは積極的にインデックス対象にしましょう。
noindexにすべきページの特徴
以下のようなページは、基本的にnoindexに設定することをおすすめします。
SEO上の価値が低く、Googleにインデックスさせても意味がないどころか、サイト全体の評価を下げかねません。
- 自動生成されるアーカイブ・タグ・検索結果ページ
- パラメータ付きURL(?sort=など)や類似コンテンツページ
- 個人用の管理ページ(ログイン、会員情報など)
- 1記事ごとに価値が薄い日記的な投稿
こうしたページは、Googleが“サイトの専門性を判断する材料”として評価対象にしないほうが安全です。
重複コンテンツにも要注意!
同じような内容を複数のURLで公開していると、「重複コンテンツ」と判断され、SEO評価が分散されてしまう可能性があります。
たとえば:
- 同じ内容のカテゴリページとタグページ
- 似た構成の類似記事
- テンプレートが多く本文が少ないインタビュー記事や商品紹介
重複コンテンツを回避する方法としては:
- 統合・一本化してコンテンツをまとめる
- 片方をnoindexにして評価を集中させる
- canonicalタグを使って正規URLを明示する
特に大規模サイトでは、意図せぬ重複でインデックスが乱れるケースが非常に多いので要注意です。
metaタグとrobots.txtの使い分け
ページをインデックスさせたくないとき、「robots.txtでブロックすればいい」と思いがちですが、それは間違った使い方です。
robots.txtでクロールをブロックすると、Googleはそのページの内容を確認できず、noindexタグすら読み取れなくなるため、結果的にインデックスが解除されないこともあります。
適切なのは以下のような使い分けです:
- 「見せたくないけどクロールはOK」:→ metaタグで
<meta name="robots" content="noindex,follow">
- 「そもそもアクセスさせたくない」:→ robots.txtでディレクトリごと制御
まとめ:インデックス戦略は“整理と選択”
SEOで成果を出すためには、「全ページGoogleに登録させる」ではなく、価値のあるページだけを選んで届けるという視点が重要です。
Search Consoleのインデックス管理は、「サイト全体の評価をどう見せるか」という設計の問題。noindexを使いこなすことで、不要なページに評価が割かれるのを防ぎ、本当に上げたいページの順位向上につながります。
ページが多いサイトほど、今一度「見せるべきページ・見せなくていいページ」の整理を行い、戦略的なインデックス設計を見直してみてください。