SEOに重要な「YMYL」から今後の評価基準の流れが読み解けます

2020.09.02

2016年DeNAが運営するヘルスケア情報のキュレーションサイトWELQにおいて、医師監修と謳いながら実際には不特定多数のライターから寄せ集められた誤りだらけの記事が多数存在していた問題が世間を騒がせました。

これが世にいうWELQ問題です。

 

これを受けGoogle2017年2月に、品質の低い記事が多数存在するキュレーションサイト、引用の多いまとめ系サイトの評価を下げる旨のアルゴリズム変更を実施すると発表しました。

Googleが名指しに近い状態で特定のサイトに言及するのは異例のことで、その後の順位評価の流れに大きな影響を及ぼしています。

 

WELQ問題の流れで「YMYL」というワードが注目される事に

これはGoogleが公式に発表したものではなく、WELQ問題以後のサイト評価の傾向から重要な要素として考えられるようになった基準です。

YMYL=Your Money Your Lifeの略で、簡単に言うと「お金と健康 」に関わることです。

 

つまり、人生に関わるような重要なテーマを扱うWEBサイトはその品質を慎重に評価する。

Googleのアルゴリズム変更の流れを読み取ると、そういう傾向が強くなっているということです。

 

YMYLの考え方は徐々に広がり「E-A-T」が重視されるように

最初のうちはYMYLの影響は医療、マネー関係のサイト中心でしたが、その考え方は広くサイトの権威性・信憑性という基準でお金・健康以外のテーマにも広がっていきました。

現在では運営元が明らかでないサイトや、他サイトと似通った記事の寄せ集めではサイトの評価を得にくい状況になっています。

 

そういった流れの中で、SEOに重要な「E-A-T」という用語が誕生しました。

 

E:Expertise(専門性)

A:Authoritativeness(権威性)

T:Trustworthiness(信頼性)

 

それぞれの頭文字は上記の略となります。

 

用語ばっかりでわかりにくいですね^^;

 

専門性は昔から言われていた事なので既に意識できている方が多いと思いますが、今後はサイトの権威性、信ぴょう性という問題に取り組んで行くことが重要になります。

 

高品質なコンテンツ=独自性。だけど独自性を出すのは難しくなる一方

現在、評価されるのは「高品質なコンテンツと情報の信憑性」を兼ね備えたサイトという事になります。

ただ、WEBサイトの順位争いは激しさを増すばかりで、WEBサイトが増えれば増えるほど類似した情報は増えていきます。

 

独自コンテンツだと思っていても、すぐに真似するサイトが現れて、類似した情報になってしまう。

このような状況でどうやって独自性を出していけばよいのでしょうか?

 

権威だけを評価していては、平等性を欠く結果に

続いて、サイトの信憑性という問題について考えてみましょう。

 

健康に詳しい一般人よりも、資格を持った医師による情報サイト

料理上手な主婦よりも、調理師免許を持った専門家による情報サイト

 

権威は信憑性に大きな影響がありますが、これだけで順位の全てが決まってしまっては不平等ですし、本当に検索ユーザーが必要とする情報は得られなくなってしまうのではないでしょうか?

 

ユーザーの支持がサイトの評価を高める流れは加速する!?

サイトの信憑性を重視視する流れができてから、SNSからの流入が多いサイトの評価が高まる事例が報告され始めるようになりました。

基本的にSNSからのリンクはnofollow属性がつき、被リンクとしての評価は期待されません。

 

SNSで話題になる事で、間接的に自然な被リンクが増えやすくなるため評価があがるという考え方もありますが、シンプルに「ユーザーの支持のチカラ」と考えてみてはいかがでしょうか?

 

Google Mapの順位決定には、サイテーション(ネットにおける言及)による評価指標が含まれていると考えられています。

 

ネット上で話題になっている=支持されているという考え方なので、SNS上での言及やSNSからの流入がユーザーからの支持として評価される考え方があっても全く不自然ではありません。

 

権威だけでは、人気主婦ブロガーのレシピサイトは調理師免許を持つ専門家には勝てません。

被リンクでも微妙なところですね。

 

ですが、SNSでの言及や、SNSからの流入という事ではどうでしょうか?

この指標を加えることで、リアルな大衆の動きが検索エンジンの順位に反映され、ユーザーの求める検索結果が得られる結果になるのは間違いありません。

 

情報過多な今の状況において、情報の独自性やコンテンツ量だけ順位を決定づけるには限界があります。

これからは、より一層ユーザーの評価を反映する流れが加速することが予測されます。

 

ユーザーの支持が得られるコンテンツは総合力勝負

Googleアナリティクスの平均滞在時間や平均ページ閲覧数、Googleマイビジネスの口コミ評価、そういったGoogleが管理・コントロールできる指標だけで検索順位が決まる世の中になってしまうのは恐ろしいですが、ユーザーのリアルな支持を判断できる指標を取り入れていくしか、ユーザーの求める検索結果を維持できなくなる事は間違いありません。

 

そうしないと、検索エンジンからユーザーが離れ、SNSやアプリしか開かなくなってしまうからです。

 

ホームページ運営の立場でも、この点をより強く意識していく必要があります。

コンテンツは似通っていても

 

「写真の魅せ方がオシャレという点でユーザーの支持が集まる」

「毎週アップされる動画が面白いからSNSで話題になる」

 

そういった、創意工夫でユーザーの満足度を上げているサイトが他のサイトよりも高く順位評価されるのは自然なことです。

 

コンテンツの量・独自性、見やすさ・使いやすさ、写真の魅力、動画の魅力、情報の信憑性。

 

そういった総合力があるからこそユーザーに支持されSNSでも話題になるのです。

 

SNSという点では動画や写真、文章の書き手のキャラクターやオリジナル性など、何か1点突破でも良いのですが、検索エンジンの順位という意味では1点突破できる武器は育てつつ、総合力も同時に高めていく考え方を持つことをおすすめします。

 

当社でもこれからの記事では、コンテンツの独自性だけではなく、ユーザーの支持を得るための総合力を意識した幅広い切り口の記事を書いていきますので、お楽しみに♪

 

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