LP・広告・SNS・SEO…バラバラ施策の限界|カスタマージャーニーで再構築するWEB集客戦略
はじめに|断片的な施策で集客していませんか?
「LPも作った」「広告も出した」「SNSも頑張ってる」「SEOもやってる」
それなのに、なぜか成果が出ない。
その原因は、各施策がバラバラに動いていて、“顧客の行動導線”としてつながっていないからかもしれません。
今求められているのは、施策同士をつなぐ“設計”です。
その設計の軸となるのが、「カスタマージャーニー」という考え方です。
カスタマージャーニーとは?
カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスに出会い、購入・継続利用・ファン化するまでのプロセスを、段階ごとに可視化したものです。
一般的には以下のようなステージに分かれます:
- ① 認知(知った段階)
- ② 興味・関心(気になって調べる段階)
- ③ 比較・検討(他社や選択肢と比較)
- ④ 行動(購入・申込など)
- ⑤ 継続・共有(リピート・紹介・ファン化)
各ステージに合わせて適切な情報提供や導線を設計することで、自然な流れでCV(コンバージョン)に至らせることが可能になります。
なぜ、施策が“つながっていない”と成果が出ないのか
LPは「行動」を促すもの。
広告は「興味」を引くもの。
SNSは「共感」や「拡散」につながるもの。
SEOは「検索時の疑問や課題」に応えるもの。
それぞれの役割は違っていて当然ですが、顧客の行動段階に合わせて配置されていないと、せっかくの施策もバラバラに拡散して終わるだけです。
例えば、SNSで「いいな」と思って訪れた先が、初見では理解しにくいLPだったら?
SEOで訪れた記事に、その後の導線が用意されていなかったら?
顧客は次のステップに進まず、静かに離脱していきます。
カスタマージャーニーを軸にしたWEB集客戦略とは?
各施策を“点”ではなく“線”としてつなげるために、まずやるべきは自社のカスタマージャーニーを明確化することです。
顧客が「どの段階にいるのか」を理解し、その心理状態に合った情報や導線を設計することで、施策同士がつながり、全体として機能しはじめます。
たとえば、次のような流れが理想です:
- ・SNSで認知 → 興味を持ってプロフィールリンクからサイトへ
- ・記事やLPで「共感・理解」→ 無料登録や資料請求に誘導
- ・登録後はメールやLINEで検討を促進 → 成約
それぞれの施策が“顧客の旅路”の一部として設計されているからこそ、無理なくコンバージョンにつながるのです。
よくあるミス①:LP単体での即成果を狙ってしまう
LPは「行動」を促す役割を持ちますが、その前に次の3つのステージが存在します:
- ① 認知(知った段階)
- ② 興味・関心(気になって調べる段階)
- ③ 比較・検討(他社や選択肢と比較)
ここで問題になるのは、「認知」「興味・関心」を飛ばしてLPに集客しようとする設計です。
SNSでの継続的な情報発信や、ディスプレイ広告・動画広告などによるイメージ露出を一切行わず、リスティング広告にだけ予算を集中してLPに“力技”で誘導すると、ユーザーの受け入れ体制が整っておらず、高い確率で反応率が伸び悩みます。
過去の相談の傾向でも「認知」の段階への意識が弱い企業様が非常に多いというのが実情です。
意識への刷り込みや接触頻度の確保ができていないと、LPを見ても“自分ごと”になりにくいため、SNSでの情報発信、ディスプレイ広告や動画広告によるライトな接触から、段階的に「興味」→「比較・検討」へ導く設計が必要です。
なお、企業やブランド力がすでに強い場合は、1〜3を短縮してLPで一気にCVを狙うことも可能ですが、それは「ブランドへの信頼」が高い状態でしか成立しない戦略です。
よくあるミス②:施策の“足し算”だけで満足してしまう
多くの企業が陥るのは、「施策の数」だけを増やして、連携や設計を置き去りにするパターンです。
・とりあえずLPを作る
・広告を回してみる
・SNSアカウントを作って更新を始める
・SEO対策としてブログを更新
これらすべてが悪いわけではありませんが、カスタマージャーニーのどのステージを担当する施策なのかが明確でなければ、力は分散し、成果にはつながりません。
まとめ|顧客の行動から逆算した“つながる戦略”を
今のWEB集客で成果が出ていないと感じるなら、それは「施策が足りない」のではなく、施策がつながっていないのかもしれません。
カスタマージャーニーを設計することで、顧客視点での導線設計が可能になり、集客→教育→成約→継続が1本の流れとして構築されます。
LP、広告、SNS、SEOという単体施策の積み上げから脱却し、カスタマージャーニーに基づいた戦略設計へ。
それが、これからの時代に成果を出すWEB集客の必須条件です。