GoogleのreCAPTCHA有料化の前に早めに備える!スパム・Bot対策の無料代替ツール3選【2025年版】
はじめに:Google reCAPTCHAが有料化へ、その前に備えるべき理由
Google reCAPTCHA(特にv3)は、フォーム送信時のBot検知として多くのサイトで導入されていますが、今後は商用利用に対して有料化の流れが明確になってきました。
月間利用量が増えるとコストが発生するほか、Google側によるトラッキングやプライバシー懸念も以前から指摘されています。
この記事では、無料で使えるうえに実用性も高い、reCAPTCHAの代替Bot対策ツールを3つ厳選して紹介します。特にWordPressなどで手軽に使えるものを中心に、導入手順も詳しく解説します。
1. Cloudflare Turnstile(非表示&軽量なBot対策)
Cloudflare Turnstileは、CDNサービスで有名なCloudflareが提供するBot対策ツールです。
見た目には何も表示されず、ユーザー体験を損なわない軽量なソリューションとして注目されています。
- 無料で使える!
- ユーザーにCAPTCHAを出さず、自動的にBotを検知
- WordPress用の公式プラグインにも対応
Cloudflare Turnstileの導入手順(WordPressの場合)
- Cloudflareに無料アカウントを作成
→ https://dash.cloudflare.com/sign-up - 「Turnstile」設定画面に移動し、新しいサイトキーを発行
– Site Name:任意(例:example.com)
– Domain:自社サイトのドメインを入力
– Widget Type:Managed(推奨)を選択 - 表示される「Site Key」と「Secret Key」をコピー
- WordPressに「Simple Cloudflare Turnstile」プラグインをインストール
→ 管理画面「プラグイン」→「新規追加」で検索・インストール - 「設定」→「Turnstile」からキーを貼り付け
→ Contact Form 7など主要フォームプラグインとも連携可能
これだけで、ユーザーの操作を妨げることなくBot検知が可能になります。
reCAPTCHAのような視認的な操作も不要で、トラッキングを避けたい場合にも有効です。
2. hCaptcha(Google reCAPTCHA互換の代替)
hCaptchaは、見た目やAPIがGoogle reCAPTCHAとほぼ同じのBot対策サービスで、reCAPTCHAからの移行もスムーズです。
プライバシー保護に配慮されており、GDPR準拠でEUユーザーにも安心して使える点が評価されています。
- 無料プランあり(商用利用も可)
- Google reCAPTCHA互換APIで導入も簡単
- WordPress用プラグインも豊富
hCaptchaの導入手順(WordPressの場合)
- 公式サイトでアカウント作成
→ https://www.hcaptcha.com/ - 「Sites」から新しいサイトを登録
– ドメインを入力して「Add New Site」
– 「Site Key」と「Secret Key」が発行される - WordPressにhCaptcha対応プラグインをインストール
例:「hCaptcha for WordPress」 - プラグインの設定画面でSite KeyとSecret Keyを入力
reCAPTCHAの代わりとして、同等のセキュリティ精度を求める場合におすすめです。
3. 自作スパム対策(honeypot+タイム制限)
JavaScriptやHTML・PHPを使って、プラグインに頼らないスパム対策を実装することも可能です。以下はシンプルな対策例です。
対策内容:
- honeypot(Botだけが記入する隠しフィールド)
- タイム制限(表示から5秒未満の送信を弾く)
簡易的なコード例(PHP+JS)
<input type="text" name="email_confirm" style="display:none;">
<input type="hidden" name="timestamp" value="<?php echo time(); ?>">
送信時にバリデーション処理を追加:
// honeypot
if (!empty($_POST['email_confirm'])) {
die('Bot suspected');
}
// タイム制限(5秒未満は拒否)
if (time() - intval($_POST['timestamp']) < 5) {
die('Form submitted too quickly');
}
高度なBotには効果が限定的ですが、軽量で導入も簡単なため、基本対策として有効です。
まとめ:自社に合ったBot対策を選ぼう
Google reCAPTCHAの有料化を機に、無料で使える代替ツールへの移行を検討する企業が増えています。
「精度」「操作性」「プライバシー配慮」「導入のしやすさ」など、自社の目的や規模に合った選択が重要です。
選び方の比較表
対策ツール | 特徴 | ユーザー操作 | 導入の手軽さ | 無料プラン |
---|---|---|---|---|
Cloudflare Turnstile | 非表示で軽量、高速処理 | 不要 | ◎(WPプラグインあり) | あり(Freeプラン) |
hCaptcha | reCAPTCHA互換、GDPR対応 | あり(画像認証など) | ○ | あり(Freeプラン) |
自作スパム対策 | 軽量・柔軟に実装可能 | 不要 | △(要コーディング) | 完全無料 |
導入・運用コストを抑えつつ、ユーザー体験を損なわないBot対策を早めに検討しましょう。