ホームページの一括見積りサービスをオススメしない3つの理由
ホームページの一括見積りサービスは、20社、50社を超えるホームページ制作会社に一括で見積もり依頼をかけられるサービスです。個別に問い合わせをする必要が無いため、便利なサービスのようにも思えますが、WEB制作、WEB集客のプロからの統一見解は「オススメしない」という意見で一致します。
完全否定する訳ではありませんが、その理由と注意すべきポイントについてご紹介させて頂きます。
目次
ホームページの一括見積りサイトをオススメしない理由
理由その1:金額重視になりがち
一括見積りサービスを利用してホームページ制作会社を比較する際によくある失敗例が、金額重視で業者を選定した結果、満足のいくホームページが作れなかったというケースです。いざ制作を進めていくと全然思い通りのサイトにならなかった。見栄えのするサイトは出来たけど、全然集客に繋がらなかったという話はよく聞きます。
企業の強みや商品・サービスに込めた想いを具現化し、集客の出来るホームページを構築するためには、事前にしっかりとしたヒアリングを行い、運用計画までしっかり立てる必要があるのですが、一括見積りの場合、事前の「ヒアリング」というステップが無いまま見積もりが行われるケースが多いため、どうしても金額+制作実績での比較のみになってしまいがちです。
理由その2:制作後の運用の方針が見えにくい
また、一括見積りサイトは「初期制作」に関してという側面が強く、サイト完成後の運用計画やサポートについてはあまり想定されていないというケースが多いです。ホームページは作って終わりではなく、作ってからがスタートです。WEB集客のためには運用・継続的改善が大切なのですが、一括見積りサイトの場合、制作後の運用方針やサポート体制が語られる事が少ないため、作った後、集客までしっかりサポートしてくれるのかどうか?が見えにくいサービスとなっています。
理由その3:一括見積りサービスに登録している制作会社は・・・
これはそもそもの話になるのですが、SEO対策に強かったり、WEB集客の実現をサポートできる会社であるならば、自社サイトでしっかり集客出来ているはずなので、わざわざ費用を払ってまで一括見積りサービスを利用しません。もちろん全てとは言いませんが、一括見積りサービスを利用するホームページ制作会社は、マーケティング(集客・成果の追求)よりも制作に重きを置いている会社が多い傾向があります。
ホームページは成果やブランディング等、目的を達成するためのツールです。その目的を実現するためのパートナーとして、じっくり付き合ってくれる会社なのかを見極める事が重要です。
クラウドソーシングはWEB中級者以上にオススメ
一括見積りとは全く別物ですが、WEB上で案件情報を公開し、全国のデザイナー、制作会社、不特定多数から提案が受けられるクラウドソーシングというサービスがあります。こちらについては、提案内容、実績、金額を比較した上で、事前にしっかりコミュニケーションを取った上で発注先を検討できるので非常にオススメですが、WEBに関する知識が少ない初心者には少しハードルが高いかもしれません。
以下の内容に問題なく対応できる中級者以上の方であれば、活用できると思いますので、候補の一つに入れてみるのも良いと思います。
しっかりと仕様・要望を伝えられるか?
クラウドソーシングの場合、正式にお仕事の発注を行うまでは、やり取りはサービス内のメッセージのみとなります。最初の案件登録の際に制作内容や必要な機能など、「仕様」について的確に掲載しないと、的確な見積もりが出てこなくなったり、制作を始めてから意識の食い違いが起こってしまいます。
文章だけで求めるサイトの仕様を的確に伝えるのは、プロでも難しいので、クラウドソーシングはWEB初心者ではなく中級者以上の方にオススメします。
遠隔のやり取りにスムーズに対応できるか?
クラウドソーシングの場合、全国から案件への応募が来ます。もし、ベストな提案をしてくれた方が、直接会う事が難しい遠隔地域に在住している場合は、メールや電話・Skypeなどでのやり取りが中心となります。
直接あってではなく、メールや電話レベルのコミュニケーションで、しっかり制作やその後の運用が行えるかどうかについても考えてみて下さい。
まとめ
ホームページの一括見積りサービスを利用する場合は、金額重視ではなくしっかり提案を行ってくれる会社、運用まで責任を持って対応してくれる会社があるのかを判断することが大切です。その部分が期待できないようであれば、利用すべきではありません。
クラウドソーシングについては、発注者側のWEBスキル(ディレクション・スキル)が求められますので、WEB中級者以上の方であれば、大いに活用できると思います。
ホームページ制作はコミュニケーションが重要です。金額やデザインだけに囚われず、目的を達成するために何が重要かについてしっかり検討することが失敗しないホームページ作りのポイントとなります。